
生徒さん達が英単語を覚えるとき、私が大切にしていること。
それは、経験を通じて単語を刻む ことです。
例えば、子供達がTaste 味について学ぶとき、
Sweet(甘い)
Bitter(苦い)
Sour(酸っぱい)
Salty(塩っぱい)
と感じる食べ物を用意します。
あらかじめ、これらの英語の発音を一緒に練習した後、
生徒に目隠しをして、それぞれの食べ物をテイスティングしてもらいます。
この時は、梅干しをテイスティング!
https://youtu.be/FDjiDxbQPyc
(Sour や Salty と答える子がほとんどでした。)
そして、美味しかったら、Tasty(美味しい)という英語表現をこの時に学びます。
テイスティングさせる側も、小学校高学年以上であれば、生徒に行ってもらいます。
ティスティングをヘルプする側は、動画のように
Open your mouth please.
などの表現を覚えます。
両者とも、実際の感覚を経験することで、覚えた単語を忘れにくくなります。
そして、私が、授業と同じくらい大切だと考えている復習について、
この授業風景を録画したものを見ることを、
ホームワークにしています。
生徒さん達が、ホームワークを通して、
自分の発言、行動を見返すことは、
2度目の経験をすることと、同じ事だと考えています。
なぜ、私がこのような経験を通して学ぶことを重視するのか、
少し学問的なお話を交えて説明します。
ドイツで行われた、人の記憶に関する、有名な実験があります。
人が記憶したことをどのくらいのスピードで忘れていくかというドイツで行われた実験で、
1時間後にはだいたい50%を忘れてしまう、という実験結果が出ました。
(ちなみに、24時間後には約70%を忘れるという結果です。)
この実験では、
物事の記憶や暗記には
適切なタイミングに復習することが大切、
と結論付けられました。
私自身も、これまでの全ての学習において(定期テストから資格テストを含めて)復習に重きを置いたので、
納得しました。
また、生徒の学習(特にkids)には、下記のことを合わせて取り組むようにしています。
[aside type=”boader”]
-
記憶をより鮮明に刻むこと
(=経験しながら学ぶ) - 復習にもインパクトを与える
[/aside]
②の復習にもインパクトを与える、についてですが、
自分の学習風景を見ることは、
楽しんで見ることができ、
尚且つ自分の発音を確認できる、
と考えています。
自分の発音を聞き返すことは、
英語の発音の学習には、とても大切なことです。
それと同時に、インパクトのある経験となり、記憶の定着に大いに役立ちます。
ここまで読んで、
抽象的な言葉や、
経験することのできない言葉については
やはり、文字で覚えるしかないのか?
と思った方もいるかと思います。
次回は、モンテッソーリの考えを用いて行う、
英単語の覚え方について、ご紹介します。